そんなうっとうしい天気の中、
いよいよ劇団SAKURA前戦はモナコ世界演劇祭に向けて動き始めました!
演目は、新選組を題材にした「サンセット・シンドローム」。
今回は海外用にタイトルを「Sunset Diaries(サンセット・ダイアリーズ)」と改題して上演します。
しかし勢いづいたのも束の間・・・・・・・つい数日まえ、諸事情により急遽フランス語字幕を投影しないことが決定。
よりによって世界各国から参加者や観客が集まる「世界演劇祭」の舞台で、日本語のセリフのみで勝負しなければならないコトになってしまった。。。
国内での公演ならいざ知らず、日本語が通じない海外での公演ではセリフの言い回しの上手さなんか何の意味もない。
今まで海外公演を積み重ねてきた経験から言うと、多少セリフがたどたどしくても訛りがあっても、素直な感情が顔や動作に表れる役者に人気が集まるモノなのです。
そういった条件をふまえて劇団内オーディションをおこない、なんとか全キャストが決定。
キャストが書かれたホワイトボードを撮影中 |
さらにキャスト発表のわずか数日後に、稽古場で客演の俳優さんやスタッフを交えた全メンバーでの顔合わせ。
中にはほとんど芝居未経験なのにメインキャストに選ばれてしまい、挨拶の時に緊張のしすぎで呼吸困難におちいるメンバーもいましたがw
そんなキャリアも出身地もバラバラな顔ぶれを眺めながら、
「なんかウマく行きそうな気がする!」
と心の中で密かにガッツポーズ♪
とは言え、もともと字幕ありきで考えていた今度の芝居。。。
字幕を出さないで観客にストーリーを分からせるとなると、いろいろと工夫しなければならないコトも出てくる。
ただ・・・・ウチには他の国にはない「チャンバラ」という武器(=逃げ道)があるので、
それらを駆使しながら日本の伝統的な装束や精神性なども伝えられたらいいな、とポジティブに考えてます。
早速、稽古場では本公演最大の見せ場とも言える「池田屋」のシーンを練習中。
池田屋のワンシーン |
立ち位置や刀の構え方などが細かく付けられていくため、みんな憶えるのに必死です。
モナコ世界演劇祭まで3ヶ月弱。
全員ケガや事故がなく、無事に本番を迎えられますように。。。。