2014年5月12日月曜日

「母の日」の苦悩・・・・

昨日は5月の第2日曜、すなわち「母の日」でしたが、毎年この時期になるとワタシは決まって複雑な気持ちになります。

実家の母にネットでカーネーションを送ろうと思っても、添えられるメッセージカードには決まって――「お母さん、ありがとう♪」


そう!何でもかんでも「お母さん、ありがとう」

判で押したように「お母さん、ありがとう」

あのぉ、コレって・・・・・何とかならないもんでしょうか。

じつはワタシ・・・母親のことを「お母さん」と呼んだことなんか、タダの一度も無いんです。
あんなド田舎に暮らしていながら、我が家では母親のことは「ママ」と呼び、父親のことは「パパ」。
もちろん大人になった今でも、実家に帰ればそう呼んでます。

・・・・・・うん・・・・・・・・・分かってる。
痛いよね・・・・うん。
ワタシも「痛い」のは、じゅーぶん分かってるのよ(T◇T)

でもねっ、物心ついた頃から――

母「優子~、ママの湯呑み持ってきて」
父「優子~、パパと一緒にゴルフの練習場行くか?」

と毎日呼びかけられる環境の中で、「お母さん」や「お父さん」なんて単語が出てくるワケがない!

なんでこんなことになっちゃったんでしょうかねぇ(ー’`ー;) ウーン

コレは、母が抱える「アメリカへの過ぎた憧れ」が多分に影響しているのでは・・・・・というのがワタシなりの分析。

思い返してみると、ワタシが幼い頃、母がウキウキしながら古いアメリカのドラマ「奥さまは魔女」を再放送で見ている姿を何度も目撃してました。。。


フィルムは古い感じでしたが、オープニングが――

奥さまの名前はサマンサ、そして旦那さまの名前はダーリン♪
ごく普通の二人はごく普通の結婚をしました。
でも、ただ一つ違っていたのは奥さまは魔女だったのです!

って感じのナレーションで始まる、いろいろとおしゃれなドラマ。


日本人の母の目には、そのおしゃれなライフスタイルはきっと魅力的に映ったんでしょう。
どう考えてもその影響で、自分のコトを「ママ」と呼ばせたかったとしか考えられません。

その証拠に、母のアメリカかぶれは私たち3人兄弟の呼び方にも影響を及ぼしてます。

ワタシは3人兄弟(ワタシ→弟→妹)の一番上。
当然、下の2人からは「お姉ちゃん」と呼ばれて当たり前の存在なハズ!
なのに、下の2人はワタシのことを「優子ちゃん」と名前で呼びます。

子供だったワタシは、このことを母に訴えた。

友だちのウチでは「お兄ちゃん」とか「お姉ちゃん」とか呼んでるのに、なんでウチだけ名前で呼び合うの?
アタシも「お姉ちゃん」って呼ばれたいっ!バタo((><o))((o><))oバタ

だがそんなワタシに向かって、母はきっぱりとこう言い切った。

アメリカじゃあ、兄弟同士でも名前で呼び合ってるから!
弟がお兄ちゃんに向かって『ジョージ』とか、お姉ちゃんに向かって『メアリー』とか呼ぶのがアメリカじゃ普通っ。
だからウチも『お兄ちゃん』とか『お姉ちゃん』とか呼ぶ必要はないっ!(`曲´ #) 

有無を言わせぬ母の剣幕に、まだ幼かったワタシは――

「ふぅーん、そうなんだぁ。じゃあ仕方ないな」と、何となく納得してしまった。。。

だが、大人になった今、あの時の母に向かって声を大にして言いたい。


ここってアメリカじゃないからっ!(。>◇<。) 

ウチら全員ニッポン人だから~っっ!!!



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