昨日、練馬区江古田のカフェで舞台制作会社「J-Stage Navi」主催の会合に出席。
そこには都内の劇団やユニットを率いる劇作家・演出家など十数名が集まり、劇団SAKURA前戦からはワタシが出席することに。
今後の集客や宣伝方法などについて話し合われる、きわめてマジメかつ建設的な会合だった。
それなのに、自他ともに認める『お喋りオンナ』なワタシが声を発したのは、ほぼ自己紹介の時だけ・・・・という、まさに「借りてきたネコ」な状態。
みんなが真剣に経験談や意見を出しあっている中、なぜかワタシ一人だけ議題そっちのけでソワソワソワソワ。
うん、ダメだよね・・・・・。
せっかく参加させてもらった会合なんだし、自分の考えやアイディアを出して議題に集中しなきゃいけないコトは分かってる。
そう!もっと積極的に、もっとワタシらしく!
ほら!前向きな意見を言うのよ、伊緒里!
ほらぁ~、なんかあるでしょうが!コレだっていうアイディアがっ!
うーーーーーーん。
えっとねぇ~。
えっとぉ~~~( ° ° ) ボーーーーーーーーーっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい、やっぱり無理でした。
結局、末席で大した意見も言えず相づちを繰り返すだけで会合が終わる。
ワタシが議題にほとんど集中できなかった理由・・・・・・・・それは――
会合の出席者の中に、あの「高橋いさを」さんがいたから!!!!!
「劇団ショーマの高橋いさを」と言えば、演劇をやっている人は誰もが知っているカリスマ劇作家。
じつは何を隠そうワタシの記念すべき初舞台は、高橋いさをさんの書いた「バンク・バン・レッスン」なのです(〃∇〃) エヘヘ
東京ではあちこちの小劇場で毎日のように演劇の公演が行われているけど、福岡などの地方都市で演劇と触れあうには「戯曲」を読むのが一番の近道。
ワタシが福岡の紀伊国屋書店でこの戯曲を見つけ、その軽妙なストーリーや登場人物の滑稽さに店内にもかかわらず大声で笑ってしまったのも、今となっては懐かしい思い出。
それまでのワタシが『演劇』に対して勝手に抱いていたイメージ――
「こむずかしい」
「思想を押しつけられる」
「とにかく暗い」
などの思い込みが、完全にひっくり返った瞬間でした。
なんだ・・・・・演劇って楽しくっていいんだ。
バカバカしくっていいんだ!
エンターテインメントで全然いいんだ!!!
そう。
ワタシにとっての芝居の入り口は、間違いなく「高橋いさを」なのです。
そして今、そんなスゴい人と同じ議題に向き合っているワタシ!(向き合えてなかったけども・・・・)
お芝居を続けててホントに良かった(。>_<。)
そのあと数人で居酒屋に流れたんですが、もちろんそこでも緊張して高橋さんとはほとんど喋れず・・・・・・。
だが別の人と喋っている高橋さんの口から、「コッポラ」とか「ソニー」とか「フレド」という名前が出たのをワタシは聞き逃さなかった。
映画「ゴッド・ファーザー」は子供の頃から大好きで何回も見ているので、「コレだったら話題に入れる!」と意を決して会話の中に。
「ゴッド・ファーザー」に始まり、「地獄の黙示録」「ローマの休日」「ターミネーター」「キック・アス」など様々なジャンルの映画談義に花が咲き、気づくと「さっきまでの緊張はなんだったの?」ってくらいベラベラ喋ってました♪
おまけに高橋さんのことを、いつの間にか「いさをさん」って呼んじゃってるし。
いさをさんの全く気取らない雰囲気のおかげで、いろんな映画の話を楽しく聞かせてもらえました。
ちなみに、いさをさんが一番好きな映画は「大脱走」。
スティーヴ・マックイーンやリチャード・アッテンボロー出演の、誰もが知る3時間超の娯楽大作。
いさをさん曰く、「脱走」という作業と「芝居づくり」という作業はスゴく似ているんだそうな。
脱走は、一人の言い出しっぺが発端となって、色んなクセのある囚人(捕虜)たちが一つの目標に向かってそれぞれの役割をせっせとこなし、穴掘りやカムフラージュなどの長い準備期間を経て、いざ脱走決行!って流れ。
芝居づくりも、脚本・演出家が「こんな芝居を作りたい!」という呼びかけに集まった個性的な役者やスタッフがそれぞれの役割の果たしつつ、稽古や宣伝などの長い準備期間を経て、いざ本番!って流れ。
その説明を聞いて、「あっ、たしかにそうだ~!」と納得しきり。
おまけに計画を成し遂げるまでは、「いつ頓挫するか」「誰がヘマをやらかすか」と終始ヒヤヒヤしっぱなしってのも、共通点っちゃあ共通点かな・・・・・ハハハ。
ほとんど映画の話題で盛り上がりつづけ、気づくと終電まであとわずか。
別れの間際、いさをさんに「どんなカタチでもいいからお芝居を手伝わせてください!」とちゃっかりお願い。
もし、そうなったら嬉しいなぁ~♪
そりゃ役者で出れれば最高だけど、たとえ弁当の買い出しでも小道具作りでも何だってやっちゃうよ~!!
夢見心地で帰りの電車に揺られながら、いさをさんとご一緒できる日を妄想するワタシw
今はとにかく「10月のアトリエ公演を成功させよう!」そう強く心に誓うのであった。
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